世界ランキングで他を圧倒した大学院の名前
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上海にあるシーブスのメインキャンパス。フランスのルーブル美術館を彷彿とさせる(写真:シーブス)
シーブスは、中国政府とEU(欧州連合)のジョイントベンチャーによって1994年に設立されたビジネススクールである。メインキャンパスである上海のほかに北京や深圳(シンセン)、スイスや西アフリカのガーナにもキャンパスを持ち、毎年200人近くの卒業生を輩出している。
2016年は世界17位だったが、今年3月に発表された最新のMBAランキングでは、ロンドン・ビジネス・スクールなど欧米の著名な大学院を押さえて5位となった。アジアではトップである。FTのランキングはMBA取得後の給与平均や給与上昇率、就職率などに基づく。シーブス卒業生の給与平均は17.4万ドル(約2000万円)、給与上昇率は183%と上位20校の中で断トツだった。
講義は全部英語、ケーススタディは中国企業
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ヘイズの調査によると、電機メーカーの研究開発部長やIT企業のCIO(最高情報責任者)といった管理職の転職時年収は、中国企業が日本企業の最大2倍超にもなる。中国企業で働く魅力が増す中、現地のMBAスクールで中国ビジネスを学ぶニーズが高まっている。